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『ウルトラマンコスモス』(ULTRAMAN COSMOS)は、2001年に円谷プロダクションが製作した特撮テレビシリーズおよび劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前である。2001年(平成13年)7月7日から2002年(平成14年)9月28日までMBS製作、TBS系で毎週土曜日18:00 - 18:30に放送された。キャッチコピーは「強さとやさしさを兼ねそなえたウルトラマン」。 メディアミックス戦略として、放送期間中と放送終了後に計3作の映画版も製作された。第1作は本編の前日譚に相当し、テレビ放送の開始直後に夏休み映画として公開された。第2作・第3作は本編最終話の後のストーリーである。 劇場版については、以下を参照。 * ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT * ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET * ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE == 概要 == ウルトラシリーズ35周年&初期のウルトラシリーズの監修を務めた円谷英二生誕100周年記念として製作されたウルトラシリーズの21世紀最初の作品。 当初2001年10月に放映開始予定だったが、2001年7月7日が円谷英二生誕100周年に当たるという事で3ヶ月繰り上げて放映開始された〔『テレビマガジン特別編集ウルトラマンコスモス』(講談社)P.84。〕。 ウルトラマンコスモスは、テレビシリーズでは『ウルトラマン80』以来となる宇宙から来たウルトラマンであることが明言され、また、主役ウルトラマンとしては唯一の基本形態が青いウルトラマンである。 怪獣と人間の共存を願いむやみに殺傷せず、その一方で邪悪な敵には敢然と立ち向かう新しいウルトラマン像の創造を目指した作品である。これまでのシリーズ作品とは異なり、作品中に登場する怪獣を「人間に害を及ぼす可能性はあるが、基本的にコミュニケーションおよび共存が可能である存在」と定義し、「倒すべき相手」ではなく「捕獲して保護地域に隔離することにより守られるべきもの」として描いている。そして主人公の青年・春野ムサシは、超常現象を調査したり怪獣を保護したりする組織「TEAM EYES(チーム・アイズ)」に所属している。 ウルトラマンコスモスは、何らかの原因で暴れ出した怪獣と戦うが、殺傷せずに怪獣を無害化して保護する。怪獣が暴れる理由については、怪獣を偏見の目で見たり、頭ごなしに敵視する人間側のいたずらな攻撃や、怪獣に取り憑いて凶暴化させるカオスヘッダーという敵役が設定された。また、当時人気を博していたポケットモンスターシリーズの影響も指摘される。プロデューサーの渋谷浩康は、平成ウルトラシリーズ映画作品での観客層が予想よりも低年齢であったことを踏まえ、子供の目線を意識した慈愛のウルトラマンを設定したとしている。怪獣をむやみに倒さない優しいウルトラマンは、怪獣を倒すカタルシスがないと批判するウルトラシリーズのファンも存在した一方で、作品の主な視聴者である未就学児童とその親に概ね歓迎された。 毎日放送は『ウルトラマンティガ』から本作まで、シリーズをTBS系列土曜18時枠で放送してきたが、同枠は後番組『機動戦士ガンダムSEED』以降アニメ枠となる。またこの作品を最後に次作『ウルトラマンネクサス』からは制作局を毎日放送から中部日本放送に移し、それに伴い、TBS系列でのウルトラシリーズの放送枠は以降、流動的に変化する。 ドラマとしてのウルトラマンシリーズ中、最長の5クール・全65話が制作される〔巨大ヒーロー番組全般としても最多話数である。〕。本作はドラマパートがビデオ撮影に移行した。その一方で特撮パートは従来通りのフィルム撮影を維持した。次作の『ネクサス』以降は、特撮パートもビデオ撮影に移行したため、本作がテレビシリーズとしてはフィルム撮影を使用した最後の作品となった。『ウルトラマンティガ』・『ウルトラマンダイナ』・『ウルトラマンガイア』の3作は予算オーバーや過密スケジュールが続いたことから、本作以降は予算やスケジュールを厳密に管理しながらの制作となった。そのため中盤から終盤では同じ舞台セットの連続使用が続いた。 本作の音楽は『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンA』、『ウルトラマンレオ』、『ザ☆ウルトラマン』、『ウルトラマン80』、『ウルトラマンネオス』で劇伴音楽を担当した冬木透が担当した。 脚本を務めた武上純希によると旧作の怪獣を再登場させる案があり〔、新たなテレビシリーズであることから旧作のイメージを活かしたニュースタンダードが目指され〔、結局は劇場版にバルタン星人が登場しただけに留まっている。ただし、ピグモンのオマージュであるミーニンなど、過去に登場した怪獣をオマージュした怪獣は、本編中に何体か登場している。この案が本格的に導入されるのは、次々作『ウルトラマンマックス』以降の作品からとなる。 本作終了直後にバンダイ(バンダイナムコグループを含む)の村上克司が定年退職しており、村上としては、バンダイナムコグループ在籍時最後の(アニメ特撮作品を含む)映像コンテンツ作品である〔退職後の後続のウルトラシリーズやその他の作品に関しては、監修として関わっている。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウルトラマンコスモス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ultraman Cosmos 」があります。 スポンサード リンク
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